ここ数年、お客様から問い合わせや意見をよく聞かれるのが、
「ジャージのスーツって作れますか?」
「実際、いいですか?どう思いますか?」
と、いうもの。
当店は、”時を超えて家族をつなぐ奇跡の一着”というコンセプトのもと
良いものを長く大切にしてもらいたいと考え、
それが可能な生地をセレクトし、サイズの変動にも合わせてお直しができるよう努めています。
また、お客様のTPPO(Time Place People Occasion いつ・どこで・誰に会う・何のために)をヒアリングし
それに適した一着をご用意させてもらっています。
だからこそ、そのお客様だけの特別な一着になるのだと信じています。
なので、
「ジャージスーツ作れますか?」と、いう問いに対しての答えは、「YES」です。
しかし、お客様のTPPOにそぐわないと思った場合は、別のものをご提案させていただく場合もあるということです。
それは、お客様により良くなって欲しいからという思いからです。
「ジャージスーツっていいですか?」と、いう問いに対しての答えは、「場面によってYESとNO」です。
例えば、出張に行く際や、長年お付き合いのある気心知れたお客様に長距離移動をして会いに行く場合には適していると思うのでYESだと考えています。
しかし、新規のお客様や目上の方に会う際、自分を〇〇のように見せたいなど、スーツを着る意味が明確にある場合にはNOだと考えています。
とりあえずスーツを着る必要があるのであればジャージスーツはとても良いと思います。
しかし、当店の考えるスーツを着る目的には、ジャージスーツは合わないと思っています。
世の中の流れもどんどんと変わっているため、もしかしたら今後当店の考え方に変化があるかも知れませんが、
今は自分が信念を持って続けてきたスーツを着る意味をより多くのお客様に届けていきたいと思っています。