服を通して、思いを繋ぎ、家族の繋がりを強くしていきたい。
その想いから、自身も祖父や父から受け継いだ洋服を直して愛用している。
1着の洋服に想いを込め、、なぜその洋服を着るのか?
その意味を掘り下げて仕立てる”渾身の1着”は、
家族経営・事業継承を行う経営者だけでなく、
「自分の子や孫にいつか着てほしい」そんな想いを持てる父親の人生に寄り添い続ける。
祖父や父から受け継いだ洋服を愛用するようになったのは、過去の経験が大きい。
中学生の頃から本格的に服が好きになり、様々な洋服に触れてきた。
父も洋服が好きで、父のコレクションを見ては、これが欲しい!などとごねたことも、、、
大学を卒業し、ダーバンに入社。
父も応援してくれて、コレクションの中からJプレスのブレザーを受け継いだ。
ダーバン時代では、ほとんど着用することはなかったが、大切に保管していた。
ダーバンで3年ほど働いた後、約二年間、洋服の仕事から離れた。
仕事の環境に全く馴染めず、ストレスを抱え極度のうつ病を発症。
何の目標も見いだせず、毎日の通勤中「このまま車に引かれたら楽なのに…」と、死を考えるまでの状態に。
しかし、その状況を救ってくれたのがそれまで好きだった洋服でした。
仕事を辞め、自分に全く自信が持てなくなった時、
ふと手にしたのが父から譲り受けたJプレスのブレザー。
そのブレザーの思い出は、父に大好きだったドラゴンボールの映画に連れてってもらったことや、
カープを一緒に見に行ったこと。
また、父がよく言っていたことだった。
それは、「高かったけど、頑張って手に入れたものは大切に着るし、すっと着ることができる」確かにそう言っていた。
父は洋服を大切にしていたし、そのブレザーの着こなしも当時の自分が見てもなぜかカッコ良く見えた。
そんな数々の思い出が、自信のなかった自分に新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれた。
「自分も父のようにかっこいい大人になりたい」
自分に自信をつけるため、その父のブレザーを着て新たに紳士服販売の仕事を始める。
新たな仕事を始める中で、既製品の限界を感じオーダーに興味を持つ。
偶然にもオーダーを手掛けているアルベロアルトの高木氏に出会い、
オーダーの勉強をはじめる。
約2年が経ち、転機は突然訪れた。
学生時代、バスケットボールに精を出しており、バスケットボールに関わった仕事ができたらいいなと漠然と思っていた。
そんな時、広島にプロバスケットボールチームである広島ドラゴンフライズが誕生した。
たまたま知人の紹介で、社長を紹介していただきチームスーツの提案を行う。
当時の監督である佐古賢一氏に仕立てたスーツを気に入っていただけたことで、The My Wayとして契約いただき独立することができた。
独立後は、父から学んだ、「高かったけど、頑張って手に入れたものは大切に着るし、すっと着ることができる」ことを伝えたくて、その人の人生を身に纏う洋服を作り、なおかつそれを子や孫まで残して自分の生き様や想いをつないでいけるような1着を、オーダーメイドで仕立て、その1着がどんな状態になっても直せる技術を学び続けている。
父がどんな思いであのブレザーをくれたのかはわからい。
しかし、自分は父のブレザーから、新たな一歩を踏み出す勇気をもらった。
あの1着が今の僕を作っている。
あのブレザーは、父が汗水垂らして仕事し、頑張って手に入れた1着のはず。
きっと、多くの経験を共にしてきたことでしょう。
嬉しかったことよりも、もしかしたら悔しい経験の方が多かったのかもしれません。
あのブレザーからは、「人生いろいろあるけど頑張れ!」
そんなことを伝えてくれているのではないのかと、今は思えるのです。
男には、多くを語らずとも、たった1着の洋服からでも様々なことを伝えていくことができると思うのです。
そんな想いを子や孫に洋服を通して伝えることができたら。
男としてカッコいいんじゃないか。だからこそ、
自分が一生着続けたいと思える”オーダーメイド”を手に入れるために日々の努力を惜しまない!
そして、その1着で子や孫に自分の想いや経験を伝えてほしい!
The My Wayの目指すカッコ良い男性は父から学んだもの。
あなたも渾身の1着とともに “カッコ良い自分” の物語をつないでみませんか?
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