top of page

知っててやるのと、知らずにやるのと

更新日:6月16日



「本切羽しますか?しませんか?」




スーツをオーダーする際、聞かれる言葉だと思います。




“本切羽”









ご存知の方も多いのではないでしょうか?


“袖のボタンが実際に外せる”タイプのもの。を言います。





では、なぜ外せるのかご存知でしょうか?

オーダーする際に知っているのと、知らないのとではその価値は変わってきますね?

実は明確な理由があるので、本日はそのお話を。






スーツの袖ボタンの数について以前ご紹介いたしました。

そして数だけでなく、なぜついているのかという理由もきちんとあります。









袖のボタンを外せて、袖口が開いている仕様を


“本切羽(ほんせっぱ)”と言います。




ちなみにボタンがついているだけで開かないタイプを


『開き見せ(あきみせ)』と言います。




そして、本切羽は別名、



『ドクタースタイル』



と呼ばれています。




ドクタースタイルの起源はヨーロッパと言われています。



日本とは大きく違うのですが、

古くから、ヨーロッパではシャツは下着、

ジャケットは上着という認識がされています。



人前で下着を見せることはありませんよね?

だからこそ、ヨーロッパの方々は人前でジャケットを脱ぎません。



ヨーロッパで誕生した袖ボタンを外せるタイプをドクタースタイルと呼び、

ヨーロッパの人はジャケットを脱ぎません…



ここまでで、勘のいい方はもしかしたら答えがわかったかもしれませんね?




医者が患者を治療する際、ジャケットの袖が邪魔になる…



しかし、ジャケットを人前で脱ぐのは失礼にあたる。



これを解決するため、



“袖先を緩めてまくれるようにした”



これが、ドクタースタイルの始まりと言われております。




現在では、こういったことを知らずに取り入れられる方も多いのではないでしょうか?


オーダースーツでは必ず本切羽!


と、選ばれる方が多いように感じます。



せっかくなら、意味合いまで知って取り入れると

よりスーツを楽しんでいただけるのではないでしょうか?

Comments


bottom of page