The My Wayが大切にしていること 第二十七回 言葉にならないものを 拾う
- themywaymoys

- 16 分前
- 読了時間: 2分
「なんか違うんですよね」
オーダーをしていると
そんな言葉を聞くことがあります
もう少しこうしたい
でも
どう説明したらいいか分からない
これは好きなんだけど
何かが違う
お客様自身も
まだ言葉にできていないことがあります
でも僕は
その「なんか」を
できるだけ
そのままにしたくありません
何が違うんだろう
色なのか
生地なのか
シルエットなのか
それとも
その人が頭の中で思い描いている自分と
少し違うのか
一つずつ考えていきます
服を作る仕事をしていると
お客様が話している言葉だけでは
分からないことがあります
生地を見た瞬間の反応
試着した時の表情
鏡の前に立った時の仕草
何気なく話した一言
そういうものも
僕はできるだけ見るようにしています
例えば
何枚かの生地を見ている時
「これが好きです」
とは言わなかったのに
一度閉じた生地を
もう一度開くことがあります
話をしながら
何度も同じ生地に
手が戻ることもあります
そんな時
「これ 気になります?」
と聞いてみる
すると
「実はちょっと気になってました」
と返ってくることがあります
僕はこういう瞬間が好きです
自分の中では
何かを感じている
でも
まだそれが
はっきりとした言葉になっていない
その小さな反応の中に
その人らしさを見つけるヒントが
隠れていることがあるからです
もちろん僕が勝手に
その人の気持ちを
決めることはできません
表情だけを見て
「本当はこれが好きなんですよ」
と決めつけるのも違う
だから
気になったことがあれば
聞きます
話します
違っていたら
また考えます
その繰り返しです
The My Wayでは
「自分らしさ」という言葉を
大切にしています
でも
自分らしさというものは
最初から
きれいに言葉にできるもの
ばかりではないと思っています
なんとなく好き
なぜか気になる
これは少し違う
うまく説明できないけど
こういう感じがいい
そんな曖昧な感覚の中にも
その人らしさはある
だから僕は
答えだけを
聞きたいわけではありません
答えになる前の
小さな反応も見ていたい
そして
会話を重ねながら
少しずつ
形にしていきたい
最初は
「なんか違う」
だったものが
最後には
「これです」
に変わる
その瞬間まで
一緒に考える
言葉にならないものを
一つずつ拾っていく
それも
その人らしい一着を作るために
僕が大切にしている仕事です
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