AOM Vol.9 清本 隆様
- themywaymoys

- 3 時間前
- 読了時間: 6分
清本隆
DO-1 SEWING 副社長

人生には
予期せぬ転機がある
その瞬間に人は
自分の弱さを見つめ
本当の強さを手に入れる
今回のAOM(Awakening Of Myself)は
110名の職人を抱える
縫製工場の副社長 清本隆
「すべては人との繋がりで生きている」と語る
彼の哲学と
その裏にある覚醒のドラマを伺った
① 原点
彼の原点は
知らず知らずのうちに
血筋に流れていたアパレルへの縁と
90年代のストリートカルチャーだった
父方の祖父母は宮島や市内で
ジーンズショップを営み
両親は商社でシャツの営業を
そして母方の祖父は
西条や庄原の方面で
縫製工場を経営していたという
「気がついたら、自分も同じ業界にいた。あくまで結果論なんですけどね」
幼少期はそんな家業を意識することはなかったが
純粋に「服が好き」だった
始まりは
バスケットボールから派生したスニーカー文化
ジョーダンシリーズへの憧れからエアマックスへ
テレビの影響でレッドウィングのブーツを履き
それに合わせるためにデニムに嵌まっていく
靴から始まったその情熱が
彼のファッションの土台を創り上げていった

② 挫折
大学を卒業した清本が
最初に就いた職は
ファッションとは全く無縁の
とある保安関係の仕事だった
関東の慌ただしい街を舞台に
緊迫感と隣り合わせの日々
しかし、1年も経たないある日
自身の人生観を
根底から揺るがすような
決定的な危機に遭遇する
日常の中に潜む予期せぬリスク
身の危険を肌で感じたその瞬間
彼の心に強い疑問が湧き上がった
「本当に、これが自分の命をかけてやるべき仕事なのだろうか」
このあまりにも生々しい体験が
彼にとって最初の
そして最大の人生の転換期となった
地元の広島へは戻らず
新天地として選んだ岡山で
アパレル業界へと飛び込む
当時、一世を風靡していた
人気ブランドのオープニングスタッフ
そこでショップの実務に携わる中
彼は偶然にも
服が作られてから店頭に並ぶまでの
「流通の裏側にある構造」に触れることになる
「服が形になり、お客様に届くまでの仕組みを知った時、強烈なインパクトを受けたんです」
一般的にはただのビジネスの仕組みとして
見過ごされるかもしれないそのカラクリに
彼は逆説的に「ものづくりそのものへの純粋な興味」を芽生えさせた

③ 覚醒(AOM)
製造の現場へ惹かれ
縫製工場へ転職
学生服や児島デニムの営業・生産管理を学び
自らラインを任されるまでになった
しかし、年配の職人が多い現場で
若くして頭角を現した彼は
陰湿ないじめの標的となる
「次の日に行ったら
自分の流していない仕事がラインに流されていた
納期が遅れ、取引先に頭を下げまくりました」
幼少期から距離感の掴みにくさで
孤立しがちだった記憶が蘇る
苦しみの果てに社長へ訴えたが
返ってきたのは
「理不尽が人を育てる」
という昭和的な言葉だった
その瞬間、彼の中で何かが覚醒した
「俺は、絶対にこういう人間にはならない
理不尽や、人が困ることは絶対にしない」
相手のせいにするのをやめ自分が変わる
反面教師から得たその強い決意こそが
清本隆のAOM
そんな苦しい局面の真っ只中
現在の会社の採用担当者が
たまたま縫製依頼へ来社する
名刺を交わし
翌日にかかってきた
「個人的に仲良くしたい」
という1本の電話
担当者に会いに行くと
待っていたのは
「お前良いから、うちに来いよ」
という熱いスカウトだった
葛藤を乗り越え
変わろうとした彼の前に
人生の歯車が「ポンポン」と
音を立てて好転し始めた

④ 勝負の瞬間
清本にとって人生最大の勝負は
現職で「工場長」を引き受けたあの瞬間だ
当時、工場には約110名の従業員がいた
その一人ひとりの後ろには、家族がいる
「400人、500人レベルの生活が、自分の判断ひとつに懸かっている」
その重圧に
「本当に自分でいいのか」
と激しい葛藤と深い覚悟を迫られた
今の副社長という肩書きになった時よりも
あの工場長になった時の覚悟の方が
遥かに重く
忘れられない勝負の瞬間だった

⑤ Challenger Style(勝負服)
彼にとって
ここぞという時のスタイルは
一貫して「スーツ」だ
「どんな場でも失礼に当たらない
それに、ネクタイを締めると
自然と背筋が伸びるんです」
鏡に映る自分を見ることで
オンとオフのスイッチが明確に切り替わる
日常では愛するアクセサリーを
ジャラジャラと身に纏うが
それも彼を形作るスタイルの一部
そして、絶対に外せないアイテムがもうひとつ
最初の就職の折に
両親が贈ってくれたオメガの腕時計
バイクに乗る時も
どんな時も
生涯その1本だけを腕に巻き続けている
両親からの愛情が詰まった時計と
背筋を伸ばすスーツ
それが彼の勝負スタイルだ

⑥ My Way
「自分は自分、他人は他人」
それが、清本隆のMy Way
誰かに合わせるために
自分を崩すこともしないし
相手を自分に合わせようともしない
年長者に過剰にへりくだることもなく
年少者に驕ることもない
常にフラット
「どんな人からでも、絶対に学ぶべき点はあるから」
そして
ファッションに対しても
どこまでも真っ直ぐだ
バイクシーンでは「いかつくてカッコいい」
ビジネスでは「スーツの着こなしが素敵」
格好つけるのがダサいという風潮に
彼は真っ向から抗う
「意識がなければだらけてしまう。常にカッコよくありたい」
それこそが、彼が貫き続ける生き様である

⑦ 次の挑戦
直近の目標は
高齢である現社長からの事業承継を視野に入れ
会社を改めてしっかりと盛り上げていくこと
そして10年後
彼は自分発の新しいチャレンジを見据えている
「小金持ちになりたいんですよ(笑)」
と彼は悪戯っぽく笑う
「100万、200万を即断で出すのではなく
20万、30万のものを買う時に
うーんって悩める
楽しみを残せるくらいの水準がいい」
何でも手に入る退屈さではなく
選ぶ楽しさを残しながら
常に新しい興味を持ち続けること
経営者仲間とのタイアップか自主起業か
彼のアンテナは常に未来を向いている
若い世代へのメッセージを求めると
彼は自身の経験を重ねてこう語ってくれた
「学力より人間関係
そして、しっかり恋愛をしなさい
相手が何に喜び、何に怒るのか
スマホの画面じゃ分からない
最大最高のコミュニケーションの鍛錬の場だから」
すべては、人との繋がりで生きている
だからこそ
大切な縁を自分で潰してしまわないように
対話力と関係構築へ投資をしてほしい
「コミュ障」を自認しながらも(笑)
人を細部まで観察し
周りを信じて
相談を欠かさない
中小企業の副社長は
優しく、力強く、次世代へバトンを繋ぐ

⑧The My Way から見た 清本 隆 とは
年齢は僕の一つ上
同じ広島出身ということもあり
彼が営業で当店を訪れてくれた瞬間から
すでに12年が経ちました
なぜか、兄いとアニキと呼び合う僕ら(笑)
今回のAOMをきっかけにお話を聞いていて
似ているところ多いな〜と思いました
二人で仕事の話をしている時は
お互い熱くなりすぎてしまう
それだけ自分の仕事に誇りを持っている
やっぱりカッコいい男は情熱がある!
これからもお互いの思う道を進みながら
イケてるジジイになるまで
突っ走っていきたい!
そう思わせてくれる
カッコいい兄貴です!!
いつもありがとうございます!!!
Next Challenger
「自分の哲学を持った、熱い人がいますよ」
そう言って
バイクの縁から繋がる
魅力的な挑戦者たちを紹介してくれた

過去のAOMはこちらよりご覧ください




